「いしずえ」は、皆様のおかげをもちまして、公益財団法人に移行し8年目を迎えます。
2020年度は、公益目的事業として、昨年度と同様、サリドマイド被害者の福祉センターとしての事業、年金事業、障害者福祉向上のための事業、および薬害防止に関する事業を行います。また、サリドマイド被害者の相互交流を図る事業と他団体との交流・連携を、その他の事業として実施します。
なかでも、サリドマイド被害者の健康と生活のサポートは、今後ますます重要な課題となることから、引き続き重点的に取り組みます。被害者の医療費の無償化を目指すとともに、障害福祉サービスと将来の介護保険サービスを被害者が安心して受けられるよう、関係各方面との協議を行います。健診等については、厚生労働科学研究における健診等に全面的に協力します。相談事業については、今年度も厚生労働省の補助金を受ける予定であり、相談員が被害者の相談に応じるとともに必要な支援を行う体制の強化を図ります。サリドマイド被害者の健康管理と生活の維持・向上のために必要な助成を行う事業については、引き続き製薬5社から支援金を受け、実施します。
また、今年度の新たな課題として、サリドマイド被害者の新規認定の仕組みを国および製薬会社の合意のもとに構築します。
長期継続年金については、年金原資の確実な運用と年金の円滑な支給に務めます。また、消費税が2019年10月に増税されたことから物価上昇の程度を確認し、物価スライドが適用された場合には、それに伴う増額分を加えた年金が確実に支給されるよう対応します。
障害者福祉向上のための事業については、上肢障害や聴覚障害をお持ちの方の生活環境向上のための事業に取り組みます。
薬害防止については、催奇形性のある薬の安全管理システムの確実な運用について、胎児の被害防止の観点から監視や提言を行うとともに、サリドマイド事件の歴史とサリドマイドの危険性に関する教育が推進されるよう関係各方面に働きかけます。また、「全国薬害被害者団体連絡協議会」への参加を通じ、薬害教育を含む薬害防止全般に関する提言・活動等に参画します。
これらの事業を推進するためには、医療・福祉・法律をはじめとする専門家ならびに関係者のお力添えを頂くことが不可欠です。事業の基礎となる財団の財政は、今年度も製薬会社5社のご支援に支えられます。今年度も皆様の一層のご理解・ご協力ならびにご支援をお願い申し上げます。